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平成28年熊本地震から学ぶ 震度7が2回来た地震

2016年4月の熊本地震では、震度7の揺れが2日のうちに2回起きました。最初の揺れが最大とは限らないこと、家を建てた時期で倒壊率が大きく違ったこと、車中泊などの避難生活で災害関連死が直接死の4倍を超えたことを、公的な記録からまとめます。

この記事は、2016年(平成28年)4月の「平成28年熊本地震」について書いています。2026年(令和8年)7月28日には、熊本県熊本地方でマグニチュード7.1、最大震度7の地震が起き、気象庁は「令和8年熊本地震」と名付けました。こちらの地震の情報は気象庁の令和8年熊本地震ポータルサイトで確認できます。被災した地域にお住まいの方は、市町村の最新の案内に従ってください。

何が起きたか

熊本県熊本地方で、震度7の揺れが2日のうちに2回起きました。

日時 規模 震度7を観測した市町村
2016年4月14日 21時26分ごろ マグニチュード6.5 益城町
2016年4月16日 1時25分ごろ マグニチュード7.3 益城町、西原村

2回目の地震は、1回目よりも規模が大きく、夜中の1時台に起きました。

項目 被害(消防庁、平成31年4月12日現在)
死者 273人
うち警察が検視で確認した死者 50人
うち災害関連死 218人(熊本県215人、大分県3人)
うち同年6月の豪雨で地震との関連が認められた死者 5人
住家の全壊 8,667棟

教訓1 最初の揺れが最大とは限らない

4月14日の地震のあと、気象庁は当時の方法にもとづいて、翌15日に余震の発生確率を発表しました。ところが16日に、より規模の大きい地震が起きました。

地震調査研究推進本部は、この地震で明らかになった課題として、「余震」という言葉が「これより強い揺れは起きない」と受け取られた可能性を挙げています。

これを受けて、気象庁は大きな地震のあとの呼びかけ方を変えました。今は、大きな地震のあと1週間程度は、最初の大地震と同程度の地震に注意するよう呼びかけるのが基本です。

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教訓2 家を建てた時期で、倒れる割合が大きく違った

国土交通省の委員会は、被害が大きかった益城町の中心部で、木造建築物1,955棟の被害を調べました。建てた時期によって、倒壊した割合がはっきり分かれました。

建てた時期(耐震基準) 倒壊率
1981年(昭和56年)5月以前(旧耐震基準) 28.2%(214棟)
1981年6月〜2000年(平成12年)5月(新耐震基準) 8.7%(76棟)
2000年6月以降(接合部の仕様などを明確にした現行の規定) 2.2%(7棟)

2000年6月以降に建てられた木造建築物は、6割あまりが無被害でした。

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教訓3 地震のあとに亡くなる人の方が多かった

亡くなった273人のうち、警察が検視で確認した死者は50人、災害関連死は218人でした。災害関連死は、直接の被害で亡くなった人の4倍を超えています。

熊本地震では、車の中で夜を過ごす車中泊をした人が多くいました。熊本県の資料は、発災直後にエコノミークラス症候群の患者が集中的に出て、重い症状の人もいたことを課題に挙げています。県は保健師の巡回で予防のチラシを配り、弾性ストッキングも配りました。

エコノミークラス症候群は、狭い場所で長く同じ姿勢でいると、足の血管に血の塊ができ、それが肺の血管に詰まる病気です。

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災害関連死は、能登半島地震でも、直接の被害で亡くなった人の2倍を超えました。

4月14日・16日にやること

  1. 家が建てられた時期を確認する。2000年5月以前の木造なら、耐震診断の補助を調べる。
  2. 寝室の家具を固定するか、寝る場所を変える。
  3. 車中泊になったときのために、車に毛布、飲み水、簡易トイレを積んでおく。
出典・参考
最終更新: 2026-09-19