何が起きたか
2024年(令和6年)1月1日16時10分、石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6の地震が起きました。輪島市と志賀町で震度7を観測し、石川県能登には大津波警報が出ました。元日の夕方、帰省や初詣で、ふだんと違う場所にいる人も多い時間でした。
| 項目 | 被害(内閣府、令和8年3月31日現在) |
|---|---|
| 死者 | 720人 |
| うち災害関連死 | 492人 |
| 行方不明者 | 2人 |
| 住家の全壊 | 6,536棟 |
教訓1 地震のあとに亡くなる人の方が多かった
亡くなった720人のうち492人は、災害関連死でした。地震や津波で直接亡くなった人の2倍を超えています。
災害関連死は、建物の下敷きになるなどの直接の被害ではなく、避難生活の負担などで体調を崩して亡くなり、災害が原因と認められた死のことです。寒さ、眠れない環境、トイレを我慢して水分を控えること、持病の薬が切れることなどが重なると、特に高齢の人は体調を崩しやすくなります。
今の備えにつなげる
- 常用薬を7日分以上、手元に置く。お薬手帳の写真をスマホに入れる。持病・アレルギーのある人の備え
- 簡易トイレを備える。トイレが使えないと、水を飲むのを控えてしまい、体調を崩すもとになります。断水とトイレの備え
- 避難所で体調を保つ方法を知っておく。避難所での生活と持ち物
- 家が無事なら、住み慣れた家での在宅避難も選べるように備えておく。在宅避難とは
教訓2 直接の死因は、家の倒壊と寒さ
防災白書によると、警察が扱った228人の死因は、「圧死」が約4割、「窒息・呼吸不全」が約2割で、多くの人が倒れた家の下敷きになったとみられます。寒さの影響による「低体温症・凍死」も1割強ありました。亡くなった人の約6割は70代以上でした。
今の備えにつなげる
- 古い木造住宅は、耐震診断と耐震改修を検討する。防災の補助制度
- 寝室の家具を固定する。家具固定の始め方
- 冬の地震に備え、毛布、寝袋、使い捨てカイロ、電気を使わない暖房を用意する。大雪・寒波への備え
- 高齢の家族がいる家は、避難のときに誰が手を貸すかを決めておく。高齢者のいる家庭の備え
教訓3 断水は数か月続くことがある
国土交通省の資料によると、6県38の水道事業者で、最大約13.6万戸が断水しました。石川県で水道の本管の復旧が終わったのは、輪島市と珠洲市の一部の地域を除いて5月31日でした。地震から5か月です。
道路も大きく壊れました。石川県では県が管理する道路などが最大93か所で通行止めになり、33地区の最大3,345人が、支援を受けられない孤立状態になりました(1月5日現在)。車が一部の道路に集中して渋滞し、支援物資の運搬も妨げられました。
今の備えにつなげる
- 飲料水と食料は、最低3日分、できれば7日分を備える。量は備蓄計算で出せます。
- 飲み水とは別に、トイレや洗い物に使う生活用水を確保する方法を考えておく。
- 道路が一本しかない地域や山あいの集落では、孤立を想定して多めに備える。
教訓4 元日でも、旅先でも、災害は起きる
地震は、帰省や旅行で地元を離れている人も多い元日に起きました。慣れない土地では、避難場所も危険な場所もわかりません。
今の備えにつなげる
- 帰省先や旅行先のハザードマップを、出発前に見ておく。帰省・旅行先で災害にあったら
- 帰省したときに、実家の家具固定や備蓄を一緒に点検する。
1月1日の前にやること
- 帰省先の住所を住所でハザード確認に入れ、津波や土砂災害の危険と避難場所を見る。
- 常用薬を、年末年始の分より多めに受け取っておく。
- 実家に簡易トイレと冬用の防寒具があるか、親に聞いてみる。