30年以内に70%程度
国の資料によると、地震調査研究推進本部は、南関東の直下でプレートの沈み込みに伴うマグニチュード7程度の地震が起きる確率を、今後30年間で70%程度と評価しています。
国の中央防災会議のワーキンググループは、2025年12月に首都直下地震の被害想定を見直しました。首都の中枢機能への影響が最も大きい地震として、都心南部の直下で起きる地震(都心南部直下地震)を想定しています。
| 項目 | 令和7年12月の想定(都心南部直下地震) |
|---|---|
| 死者 | 最大約1.8万人(冬の夕方、風速8m/sのとき) |
| 災害関連死 | 約1.6万人〜4.1万人(過去の災害の実績からの推計) |
| 揺れによる全壊 | 約11.2万棟 |
| 地震火災による焼失 | 最大約26.8万棟(冬の夕方、風速8m/sのとき) |
| 避難者 | 最大約480万人(2週間後) |
| 帰宅困難者 | 東京都市圏で約840万人(平日の昼に起きた場合) |
前回(2013年)の想定と比べると、住宅の耐震化などで揺れによる全壊は約36%減り、感震ブレーカーの普及などで地震火災による焼失は約34%減りました。対策を進めれば、被害は確実に減らせます。
備え1 火災を出さない、広げない
冬の夕方、風が強いときに起きると、地震火災による焼失は最大約26.8万棟と想定されています。揺れによる全壊(約11.2万棟)の2倍を超えます。
- 感震ブレーカーを付ける。揺れを感じると自動で電気を止め、停電から復旧したときの通電火災を防ぐ。地震火災と通電火災を防ぐ
- 避難するときは、ブレーカーを落とす。
- 消火器を置き、使い方を確かめる。
- 木造住宅が密集した地域では、火災が迫る前に広い公園などへ逃げる道を確かめておく。
備え2 家を倒れにくくし、家具を固定する
- 1981年5月31日以前に建築確認を受けた木造住宅は、耐震診断を受ける。東京都の区市町村の多くに補助がある。防災の補助制度
- 寝室の家具を固定する。家具固定の始め方
- マンションの高層階は、長周期地震動で家具が大きく動く。集合住宅・高層階の備え
備え3 むやみに帰らない
平日の昼に起きると、東京都市圏では外出先にいる人が約1,600万人、そのうち当日中に家へ帰れない帰宅困難者が約840万人と想定されています。全員が一斉に歩いて帰ると、道路があふれて救急車や消防車が通れなくなります。
- 地震のあとは、職場や学校など安全な場所にとどまる。
- 職場に、歩きやすい靴、水、モバイルバッテリーを置いておく。
- 家族とは、災害用伝言ダイヤル171などで連絡を取る方法を決めておく。家族の安否確認と171
詳しくは職場での備えと帰宅困難にまとめています。
備え4 家で過ごせるようにする
避難者は、地震から2週間後に最大約480万人と想定されています。家が無事なら、家で過ごす在宅避難ができるように備えます。
災害関連死は約1.6万人〜4.1万人と推計されています。避難生活で体調を崩さないための備えは、能登半島地震から学ぶにまとめています。
まず今日やること
- 住所でハザード確認で、自宅と職場の揺れやすさと、火災から逃げる場所を確かめる。
- 感震ブレーカーの補助がないか、お住まいの区市町村で調べる。
- 職場の机に、歩きやすい靴と水を置く。